2005/12/12

日韓友情年記念コンサート

実は先週、ソウルで行われた日韓友情年の最後を締めくくる記念コンサートに行ってきました。
場所は88年のオリンピックが開催された蚕室(チャムシル)運動場の体育館。平日の夜、しかも前の週末には本格的な雪が降った後ということで非常に寒い夜でした。チケットはインターネットによる抽選方式で、無料でした。チラシを見ると大量の日本企業がスポンサーに付いており、テレビ放映もあることからもともと入場料収入なんてアテにしないイベントであったと言うことがよくわかりました。

主催者側からは5時開場、7時開演だが非常に混雑することが予想されるため、4時半には外で待つようにとの指示がありましたが、案の定イベントの準備の段取りが悪かったようで、開場時間は6時頃になったのではないかと思います。このせいで風邪を引いてしまった人もいるんじゃないでしょうか?

コンサートの方ですが、NHKのBSでも放送されたと言うこともあり、だいたいの様子がおわかりになる方もいらっしゃるのではないかと思いますので、テレビでは感じられないと思われることをいくつか。

こうやって日韓の歌手が揃ってステージに立つと、それぞれの国の歌い方の特徴がよくわかります。日本人歌手の中で個人的に非常に印象的だったのは中島美嘉。うまいですねぇ。声を伸ばした時に残る独特のビブラートは聴いていてなかなか心地よいものがありました。歌ったのが「雪の華」ともう一曲バラードの曲でしたが、これは韓国の「ひたすらバラード」文化を意識したものだったのでしょうか。もうちょっとアップビートの曲も聴いてみたかったです。雪の華は韓国でもパクられ、じゃないカバーもされて人気が出ていたのでものすごく受けてました。

ちなみに歌の最中に発泡スチロールか何かの「雪の華」を大量に噴射するという演出が行われ、舞台近くのスタンディングのお客さんの頭が真っ白になり、しかも花道になっている舞台の床に仕込まれたモニターだか電飾の配線の接触を悪くさせてしまったようで、一部しか画像が表示されないと言うトラブルが最後まで続く結果になってしまいました。

韓国人の方ですが、音楽的には日本人と同時に比べてしまうとどうしても見劣りがしてしまいます。
特に高音のフォルテが全員声をしゃくり上げての絶叫スタイル。音量は大きく迫力は出るようにも見えるし、本人は気持ちよさそうなのですが、結局音が散らばってしまい、全く体に響いてこないのです。むしろ乾いた物体が無造作にホールを反射するようになってしまい、ちょっと不快感が残りました。一言で書くとうるさいのです。体を使って声を出しておらず、常に口先で音を作ってそれを無理矢理遠くに飛ばすイメージというのでしょうか?とにかく音量が上がるほど音が固くなり、柔軟性を失い、表現が単調になるわけです。一体日頃どういうボイス・トレーニングをしているのでしょう。

フィソン、キムナントカ、セブン、もう一人のキム、ことごとく同じ歌い方で同じ不快感を残す人たちでした。こういう画一性の追求はやめて欲しいものです。こういうのを見ても韓国人というのはものの良し悪しを一々考えてパクるのではなく、無節操にパクる人たちだということがよくわかります。フィソンは司会に「R&Bの皇太子」とか紹介されてましたが、あれじゃ廃嫡ですな。セブンもダンスで売ろうとしているところもあるのかも知れませんが、後に出てきたV6に比べると、彼らよりも全然若い(ファンの女の子のプラカードに「ベテラン6」とか書かれてるし。。。)にも関わらず体のキレが全く無く、鈍重なダンスを疲労していました。韓国人同士と言うことを考えても、後に出てきたピに比べると全く見劣りがしていましたね。

ちなみにピはダンスは格好良かったと思います。あれは素直に「マネは絶対できない」と思える水準のものでした。しかし、いかんせん彼のスタイルが「歌にダンスが付く」のではな「くダンスのおまけで歌がある」ような感じのものばかりなので、なかなかこの歳の人間にはなじめませんでしたな。

BoAに至っては、絶叫するとかいうそういう問題以前に自分の歌なのにも関わらず、途中で音程が取れなくなってしまい、歌いながら必死に音を探す始末。思わず隣にいる妻に「実は音痴?」と聞いてしまいました。妻は苦笑いでした。

その点特に中島美嘉と平原綾香はしっかりと声を響かせる技術が光っていました。声の質がしっかりしているので、その分、倍音がよく聞こえるわけで、そうなるとホールに響く声についても単発の物体が跳ね返るのではなく空気が鳴るように、ホールを包むように音が広がるわけです。V6も6人がそれぞれ反発し合わない声を出して、正しい音程でユニゾンで合わせるということに徹しているので、少なくとも不快感は残らないわけです。この点「東方神起」(どうでも良いですが、この高飛車なネーミングはなんとかならんのでしょうか?)とはひと味違う印象を残していました。

ということで、日韓の音楽、エンターテインメントに対する考え方の差とかレベルがよくわかる、個人的には非常に面白いコンサートでした。
ちなみに、コンサートの最後は日韓友情年のテーマソングを全員で歌ってシメてましたが、そういえばこの歌ってケミストリーと韓国人の女性歌手(この人もR&Bのナントカと言われていたような。)が一緒に歌っている歌だったはず。そういう意味では彼らこそ出演すべき歌手の最右翼だったんではないでしょうかね?どうしちゃったんでしょう。内紛でしょうか?

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2005/04/03

KBS交響楽団演奏会(ラジオ)

先日ラジオでKBS交響楽団の演奏会を生放送していました。
内容についてはホームページをそのままコピペするとこんな感じ。

지휘: 금난새
Conductor : Nanse Gum
피아노: 안미현
Piano : Ahn Mee-hyun

쇼스타코비치/축전 서곡
D. Shostakovich Festive Overture
베토벤/피아노 협주곡 제1번 C장조 작품15
L.v.Beethoven Piano concerto no.1, C major, op.15
쇼스타코비치/교향곡 제5번 d단조 작품47
D. Shostakovich Symphony no.5, d minor, op.47

聴いたのは最初の曲だけでした。ていうか、もういいやって感じだったのでベートーベンまでしか聴かなかったのです。「最初は、ショスタコービッチのチュクチョンソゴクです。」って言うから何のことかと思ったら「祝典序曲」でした。こんなのまで日本語を直訳しているんですね。まったく、覚えやすいことこの上ない(笑)。

・祝典序曲
この曲、トランペットのファンファーレから始まりますが、これが湿度の高い、粘着質な音、しかも高音になると音が細くなると言う、ほんとにプロか?と思うような人たちでした。曲が終わった後にラジオの進行役のアナウンサーのお姉ちゃんが「ハァ、トランペットの音がシウォナダ~(すがすがしい、みたいな意味)」とか言ってましたが、どういう耳しているんでしょう。
トロンボーンとチューバはなんか音に雑音が混じるような感じ。要するに汚い音。最後の方に旋律があるのですが、これも長いフレーズを頭の中に描くのではなく、音符一つ一つをこなしている感じでまったく「歌」になっていないのです。
弦楽器は各人が結構好き勝手に弾いている印象。ビブラートが人によってかかり方がバラバラかつ不安定なので、聴いていて気持ち悪くなるのです。もちろんそんなオケにチームワークもあろうはずが無く「縦の線」もバラバラ。木管ですが、主旋律の裏拍の取り方がこれまた人によってバラバラ。しかも長い音符の後の16分音符だったと思いますが、細かい音符の表現が全く貧弱で楽器が鳴っていないんですよね。この点、日本の吹奏楽部の高校生の方がしっかりとした演奏をしますよ。何よりもショスタコービッチ特有のネジがぽんと飛んだような、ちょっと狂気じみた乾いた響きというのが全く意識されていないことに驚きを感じました。やってて楽しくないのかよ。

・ピアノ協奏曲第1番
オケの印象は祝典序曲と変わらず。特に弦楽器。なんか指揮者が何のためにいるのかよく分からない演奏です。
ピアニストは韓国人のアン・ミヒョンとかいう人。なんかベートーベンには向いていないですね。ましてモーツァルトなんか絶対やめてって感じ。なんていうのかな、腕のそれも二の腕あたりの骨ばった感じ(どんなんじゃ?)がそのまま音に出てしまうのです。とにかく音が硬い。いちいち音が耳に引っかかるのです。それこそショスタコービッチのピアノ協奏曲でもやれば彼女(多分)の欠点が見えなくてすんだのに、プログラミングのミスですね。

ということで聴いていてストレスになってしまうので1楽章を聴き終わった時点でラジオを聴くのもやめてしまいました。

うーん、なかなか「これは聴きにいきたい」というオケにめぐり会わないですねぇ。

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2005/01/25

富川(プチョン)フィル演奏会

先日、当地の国営放送であるKBSでソウル郊外の都市である富川(プチョン)フィルハーモニーオーケストラの演奏会を放送していました。HPを見る限りはどうもプロのようです。
途中から聴いたのですが、曲目はリヒャルト・シュトラウスの「四つの最後の歌」と「死と変容」。プログラムはなかなか渋かったのですが、演奏はしょっぱかったです。

「四つ~」ですが、まぁとにかく静かなハーモニーの和音の響きがバラバラで気持ち悪く、リヒャルト特有の和音の進行もまるで取って付けたような感じで全く歌になっていないなど、をいをいと思う場面が続出。

「死変」の方は、前半は結構無難に進行していたのですが、なんと後半の強奏部分になってボロが出ました。弦の響きが非常に薄いのと、管打楽器とのアンサンブルが全く意識されていない印象の演奏で、要するにバラバラ。弦楽器はバイオリン、ビオラ、チェロが全員女性という非常に楽しそうな感じなのですが、そういうせいもあるのかフォルテの部分はちょっと聴くに堪えないくらい力押しのキンキンという、ぶっちゃけて言えば汚い・きつい音を出しており、非常にストレスがたまりました。ボーイングは気持ち悪いくらいびっちりと合っているんですが、音色とオケ全体のアンサンブルがあんなのでは全く意味がないという感じでした。普通音の大きなところは中高生の吹奏楽でもそれなりに聴けるようになるものですが、この逆のパターンがあるとは知りませんでした。

HPには韓国で初めてマーラーの交響曲のチクルスをやったとかで、かなり先進的な取り組みをしているようですが、これまた韓国にありがちなことで、表面上の仕様と実際の仕様が全く違うんですねぇ。

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2005/01/24

THE GOSPELLERS!

23日、ゴスペラーズの韓国公演に行ってきました。
オールスタンディングのライブで、ホール自体も縦10m、横20m位の狭いスペースで、そこに300人くらい入っているような感じ(整理券の番号がそのくらいありました。)でした。個人的にこういう雰囲気でのライブは初めてで、会場から開演までの時間をつぶすのが大変でしたが、開演してからは時間を忘れて楽しむことが出来ました。ちなみに妻曰く、ホール入った途端に「ニンニクの風」が襲ってきたらしく、歌う方もさぞかし大変だろうと思ったそうです。あ、私?感覚麻痺してますので全くわかりませんでした。。。

ゴスペラーズについては、元々「良い歌歌っているな」とは思っていたものの、ネーミングが安易な感じもしたし(失礼!)、特にファンという訳ではなかったのですが、やはりこういう海外公演の機会とかがあると行ってしまうものですね。日本に住んでいたらおそらくチケット取ってまで行こうとは思っていなかったでしょう。客層も私と同じような方も多いのか、結構日本人が多かったです。もちろんこのために韓国に来た、というコアなファンらしき人も見られました。韓国人は元々日本の音楽が好きな人がチケットを買っていたようです。MCの反応を見ていると結構日本語が通じていました。

ファンでもないので、あまりコメントするのもおこがましいですが、デビュー当時はなんというか、5人の個性が強すぎて、お互い勝手に歌ってまとまりのないハーモニーしか作っていないものの、曲の良さでカバーしているな、という印象しかなかったのです。しかし、改めて今回聴いてみて、その強い個性を逆に際だたせるような方向性で曲を構成していてとても面白かったです。エンターテインメントとしての舞台のまとめ方も本当に良かったと思います。また来る!と言っていましたので、また行ってしまいそうです。

ところで、韓国でやるからと言うことで、韓国のボーカルグループもゲスト出演していました。VOS、ヴォイス・オブ・ソウルという、これまた韓国にはありがちな「格」とネーミングが不均衡な、ぶっちゃけて言えば不遜な(「神話」とか「東方神起」とか。。。)グループでしたが、なんというか線の細い表現しかできない、悪い意味でスタジオミュージシャンという感じで、ゴスペラーズの引き立て役に収まっていました。要するに発声からして口先でやっているので、体全体を使って歌えていない分、聴いている方には何も伝わらないということです。特に今回のような狭いホールではすぐに馬脚を現してしまうということでしょう。BOYZ II MEN の曲をセッションしていましたが、持っている音楽性の差が際だっていました。

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