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2007/01/18

明るくない農村

実は結構韓国の田舎をドライブすることが好きでありまして、意外なほど(?)韓国の田舎道を走っています。

実は韓国の田舎の国道というのは、韓国自体中央集権が進んでいるせいもあるのか、かなり立派です。高速道路のような上下2車線ずつの割と直線の自動車専用の国道がかなり整備されていて、高速道路の裏道として完全に機能しています。もちろん山道を這いつくばるような曲がりくねった幹線道路も残ってますが、そういうところも大抵は高速道路の工事現場か?と思うくらいの国道バイパスの建設現場が並行しています。(反面地方道はお金がないのか、くねくねとした道ばかりです。)

田舎を走る理由、と言うほどのものではないですが、やっぱり通行量が少なくて運転がしやすいのと、都会の喧噪、というか韓国人の嫌な面に接しなくて済むからというのが大きいかも知れません。人はのんびりしているし、空気はきれいだし、歴史的な経緯からか、植生が日本と似ているので、何となくある種の懐かしさも感じるのです。

でも日本と韓国の田舎の決定的な差というのがあるんです。もちろん埃っぽいとか、そういうのもありますけど、やはり一番大きいのは韓国には豪農みたいなのがいないんじゃないか?ということです。日本の場合だと、都市で狭い家に住んで忙しく暮らすことと、郊外や田舎で大きな家に住んでのんびり暮らすということはある種のトレードオフの関係にあるのではないかともうのですが、韓国の場合、そういう図式が成立しません。

そう、一言で言うと、韓国の農村は見た目でか・な・り貧しいのです。

農地のできばえとか収穫量とか、そういうことは見た目では一切判断できませんが、とにかく家がみすぼらしい。本当に住んでいるのか?と思えるくらい窓はくすみ、屋根は崩れ落ちそうで、庭も壁も手入れをしていない。家という家は大抵が平屋建てで、建坪自体が東京の都心の一戸建てよりも小さい印象です。田舎でどうしてここまで狭小にするのか、その理由が理解できません。二階建ても見るには見ますが、住みたいとはとても思えないような作り。あ、デザインなんて概念は何も感じられません。大小の直方体をただ重ねただけ。

畑の方を見るとソウルの近郊なんかは特にビニールハウスも多くて、結構きれいに農業やってる雰囲気なのですが、とにかく家がダメなんです。ビニールハウスの監視小屋かな?などとも思えるのですが、置いてある物を見るとやっぱりどうも本宅らしいのです。

説明だけじゃ分かんないから写真撮って来いよ、って感じですね。すみません。。。

駐車してある自動車はおおむね旧型。これも埃まみれ。

そして何よりも日本の農村なんて目じゃないくらいに若い人がいない。ここで言う「若い人」の基準は50歳以下くらいのイメージです。日中ブラブラしているのは老人ばかり。夏にある田舎に行った時に、ランニング姿のおじいさん達が何をするでもなく道ばたの四阿で何人も昼寝している姿にも遭遇したのですが、「農業の生産性向上」なんて言葉とは全く無縁の光景でした。子供は、、、まぁそこそこいるという印象でしょうか?兼業農家みたいなのが多いのかな?

これだけ貧しい感じの地域ですから、そこの住民が「米韓FTA反対!」とか言ってデモをやって大騒ぎする気持ちもわからんでもないです。黒船来襲!という感じなのでしょう。もっとも、連中暴れすぎですから同情心はありません。どちらかというと無知蒙昧なる人々が人の迷惑も顧みずに単なる自己都合で大騒ぎしていて、それを影から社会主義団体がコントロールしているという雰囲気です。わざわざソウルまで行って交通を麻痺させてデモをやるくらいなら、普段からまじめに農作業した方が良いんじゃないの?なんて余計なお世話ですが思ってしまいます。

ともかくも、日本の農民とは根本的な生活力が違うような気がします。消費能力がないからスーパー、というか雑貨店なんかも雰囲気としては終わってます。こちらも崩れ落ちそうです。

先日の朝鮮日報に、韓国の農村は稼げていないという記事が出ていたのですが、確かにそれは実感するなぁと言うことで今回色々書いてみたわけであります。

ところで、この記事で稼げている農家が多いと書いてある江原道の鉄原(チョルウォン)ですが、ここは穀倉地帯というか北朝鮮との国境と言うことで有名です。朝鮮戦争時には「鉄の三角地帯」などと呼ばれ、一進一退の激戦があったところ。ということで、確かここの農民は少なくとも結構最近までは、徴兵を免除される代わりにそこで農業を続ける義務が課されていたはずです。今もそうなのかな?軍人の一族が営農している場合も多いと聞いています。要するに思想的なチェックを受けて問題ないとされた人しかそこで農業をすることが出来ない、そして北の武装スパイ等が侵入したら直ちに軍に通報するよう訓練されているという話を聞いたことがあります。そうなるとまじめに農業をやるしかないんでしょうね。補助金とかもあるからこういう収入になるのかな?

実は鉄原は一度行ったことがありますが、要は交通の便の悪い、しかも開発という言葉からは縁のない垢抜けない土地で、田んぼとかも余り美しくなかったです。水が張ってあるところから泥のでこぼこが結構出ていましたから、平らに均さない状態で田植えしたみたいなそんな雰囲気でした。それでもここの米は美味しいという評判が立っており、人気があります。「DMZ米」(国境線米みたいなもの)というブランドまであります。ちなみに我が家でも買いましたが、その米はちょっと臭かったです。「美味しい」という噂もその地域の農民の生活を守るために韓国政府が捏造したプロパガンダかも、というのが我が家での評価です。

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コメント

伊達様、こんにちは。

おっしゃるとおりです。ここは名士の家だろうというのが無いんですよ。日本で言う武家屋敷、みたいのは全州や安東なんかには残っていますが、遠野、飛騨高山、あるいは白川郷(同じですか?)みたいな伝統的農村みたいな物はないですね。
一応、水原というところをはじめ、割と全国的に「民俗村」という展示施設はあるのですが、やっぱり「昔から惰性で生きていました」というのがありありと分かるので、見ている方が惨めな気持ちになります。
http://www.seoulnavi.com/miru/miru.php?id=61

九州の日さん、こんにちは。

教えて頂いたサイト、拝見しました。私何かよりも滞在経験が長くて深い方のサイトですね。結構真剣に色々な投稿を見てしまいました。どうもありがとうございます。

朝鮮時代は貴族階級の搾取が激しすぎて、農民がちょっとでも良い暮らしをしようとするとたちまちのうちに罪をでっち上げられて財産を没収されるから農民が怠惰になり、生産性が全く向上せず、結局農村が全く発展しないのだとイザベラ・バード女史の「朝鮮紀行」に書いてありました。反面、その生活が嫌で満州とかロシアに逃げた農民は結構良い暮らしをしていたという記述もありました。

韓国の農村が発展する基盤を作ったのは総督府の農村振興事業ですが、戦後はそのレベルから大して進歩していないということなんでしょうかね。歴史的用語としては「セマウル運動」(新農村運動)なんてのも朴大統領の時にやってましたが、、成果としては不明です。

nana2さん、こんにちは。

確かに韓国人は登山は好きですが、基本的に都市の人の趣味のような気がします(感覚的にです。)。釣りは、渓流釣りとかは全くしないみたいですよ。だから渓流釣りが趣味の在韓日本人には天国のようなところらしいです。韓国の場合、山間の自然いっぱいのところに釣り堀がたくさんあるんです。釣りをする人はそこで釣ってます。こちらは全く持って意味不明。

農業は、個人レベルでは頑張っている人がいるらしいですが、基本的に協調性がないので、農協が音頭を取って日本のマネで○○運動とかやっても結局誰も付いてこないという話を聞いたことがあります。要するに集団としての農村は発展しようがないみたいです。

ちなみにいつかの投稿で書きましたが、偽?コシヒカリは家で食べてます。韓国米よりも勿論高いですが、結構味は普通ですよ。

ひらさん、こんにちは。

そうですね。確かに若い女性は寄りつかないでしょうね。風景としては良いですが、生活としては終わってる感じですから。そういうところに宗教がつけ込む余地があるというご指摘は全く正しいと思います。日本も同じようなところはあるのでしょうが、○○結婚式で洗脳して拉致したりはしませんもんね。

投稿: 管理人 | 2007/01/20 15:39

まいど、どうもです。

そういう状況では農家に嫁が来ないのも当然ですか。
○○教会頼りにされているんでしょうねえ…

投稿: ひら | 2007/01/20 04:50

地方への道路はチュソクの渋滞をニュースでしか見た事ないけど、普段のドライブは快適なんですね。韓国の農村って全く知りません。そんな状態なんですね。将来性がないから農業従事者が夢が持てないですね。
韓国人って登山や釣りが好きで、旅行は江原道が人気があると聞いた事もあったので田舎のさびれ方は意外でした。日本は無農薬有機農法など、がんばってる2~30代若い方もいるようですが、韓国の農村は意識が低そうですね。農奴の流れかな、働かないを善とする社会だし偏見も強そう。71年の親日な方に聞いたら、彼女が大学生の1990年代前半ですら、電気が通じてない地方があった韓国だから仕方ないのかも。
日本産偽コシヒカリ有名ですね。本物のブランド価値が下がるから迷惑ですよね。仁川米が美味しいと聞きますが、どうですかね。。。

投稿: nana2 | 2007/01/19 12:07

すみません、アドレスの貼り付けがうまくいきませんでした。アドレスの後半です。
/taylor_images/box21num28.jpg

投稿: 九州の日 | 2007/01/19 09:16

誤解が生じる書き方をしてすみません。戦前よりズーと良くなったのでしょうが出発点が酷過ぎるたということです。ご参考までに。

http://www.usc.edu/libraries/archives/arc/libraries/eastasian/korea/resources/taylor_images/box21num28.jpg

投稿: 九州の日 | 2007/01/19 09:11

うわー戦前から変わってないんですね。何か制度的に問題があるのかな。

投稿: おれんじ | 2007/01/18 22:30

そりゃそうでしょう。1920年の頃の写真を見ても、戦前の日本人の文章を読んでも農村は奴婢の生活ですから。
興味深いのはブログ「コリアニメのやつあたり」(2006.8.17)にある韓国人による日本農村の感想です。一軒家の豪邸をみて、「韓国だったら強盗に襲われる。」そうな・・・。

投稿: 九州の日 | 2007/01/18 11:00

 私の経験則から申し上げますと、日本の農村地帯などにゆくと、「昔は庄屋さんだったんだなあ」と思われるようなでっかくて古い家が必ずありますね。文化財指定されている民家や集落ごと文化財指定されているところもありますね。遠野、飛騨高山など。
 また地方には必ず郷土資料館がありその地方ならではの農具や生活用品が展示されていたりします。
 韓国にはそういった民俗文化財は、農村地帯にはあるのでしょうか。

投稿: 伊達邦彦 | 2007/01/18 06:02

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