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2006/07/02

嫌韓流に関する誤解、というか意図的なミスリードに潜む焦り

ついに、というかやっとというか、毎日新聞で「嫌韓流」の存在がクローズアップされましたね。

でもやっぱり毎日新聞なので、嫌韓流=人種差別、という流れにしてこれを支持する層を叩こうとしている雰囲気が垣間見られます。仮にもジャーナリストであるならば、こういう一面的な捉え方はやめた方が良いと思いますが、まぁ出自的に無理なんでしょう。

私の考えですが、この嫌韓の流れというのは、単に韓流に対抗する、反発すると言うことがきっかけにして発生した話ではないと思っています。嫌韓は韓流以前にもネット上には存在していたし、その中で色々な議論や検証が進んできていたと思うのです。また、戦中派・戦前派の方々の中には体験的なものとして本能的に警戒感を覚える心情や個人的な経験もあった。それがたまたま韓流に併せてクローズアップされたということだけなんじゃないでしょうかね?

で、さらにその原因というか、背景を考えてみると、これは結構単純な話で、単に「色々言われているけど、本当のところはどうなのか知りたい」という人間としての根元的な欲求を満たそうとする、ごくごく常識的なものがベースにあるに過ぎないのではないかと言うことです。

ネットを見ていると、何かを主張する場合には必ず信頼できるソースを提供しなければその主張が受け入れられることはない、と言うごくごく常識的なルールができあがっています。これが罵詈雑言しかない韓国の掲示板との決定的な違い。

そのルールに沿って淡々と、これまで戦後転向した朝日新聞やら社会党やら共産党やらの「知識階級」が日本は悪で中国と韓国は善というのは常識なんだからこれでよろしく、として提示してきた「動かしようのない歴史的事実」ってやつを一つ一つ論破しているという、そういう流れがあるだけのような気がします。逆に、ひたすら反韓でも反日でも、中身皆無という意見は無視されるかネット上での虐殺にあうだけでしょう。全体的に見てそういう冷静さはあるような気がしますね。

主に知識階級によって問題が多いというレッテルが貼られている「2ちゃんねる」にしたって、書かれている内容はそれこそ玉石混淆ではあるものの、石の部分を取り除けば、知識階級の拠って立つ根っこの部分を切り崩すだけの史料や資料を提示できているわけです。ここの部分に明確な反駁が出来ていないから、余計にネットが隆盛するのでしょう?

こういう冒頭の新聞の記事を見ると、既存の知識階級の焦り、嫉妬というもの感じるばかりで、「窮地に陥った知識階級」、「特定の外国に助けを求める知識階級」という惨めな姿を思い浮かべるだけです。

で、結局反駁の出来ない彼らが何を言い出したかと言えば「人種差別」だという体たらく。

ネットを観察すればよく分かるのは、そこで行われている議論が人種差別をベースにした物などでは全くなく、単に歴史の検証であり、もっと身近なことを言えば学校の先生の言っていたことは果たして本当だったのか?ということに対する検証行為でしかありません。何度も書きますが、「知」に対する健全な欲求。ただそれが彼らにとっては非常に気持ち悪いもの、自分の存在意義にとっては都合の悪いものだったというだけです。既得権層に落ちぶれた左翼インテリ知識人階級が、彼らの基準では無知蒙昧であったはずの民衆の思わぬ反抗に遭って右往左往している、と言うのが現状のような気がしてなりません。

それに、これは彼ら知識階級の成果だと思いますが、本当の人種差別みたいな行動に対する素朴な嫌悪感はネットの住民にもあると思います。中国人にも韓国人にも色々な思想を持った人がいる、という前提で議論がなされていると、私の目には見えます。

日本人ですから、自分の行動あ発言には自信を持ちたいし、常に冷静でいたい。何よりも隣近所のアホとは一緒にされたく無いという最低限のプライドもあるでしょう。ここで隣近所のアホと書きましたけど、これだって人種差別というレベルには到底達するものではなく、単に我々の隣人は考えていることが違うので警戒すべきという水準に過ぎません。

なので、逆に言えばもしも今後この「嫌韓」の流れに反駁できるだけの有効な材料が揃うのであれば、それはそれでステイタスが与えられて一定の地位を築くんじゃないでしょうかね?幸いにして日本人は他人の話を聞きすぎるくらい聞いてしまうという、ある意味不幸な性格を持っているので、盲目的な行動であるとも言える人種差別などと言うレベルには到底到達しないでしょう。

社会現象としての嫌韓流については、あくまでも国内の思想対立の問題、過去のエスタブリッシュメントの崩壊という問題が一義的にあって、反射的効果として韓国の日本に対する主張の根拠がゆらぐ、ということでしかないのかなと思うのです。ただ、そこは韓国人なので、日本を攻撃するにも日本人の助けが必要という状況が長く続いてきたために、日本の左翼の没落は韓国の民族主義者の論理の破綻という思わぬ効果が発生することにビビっているのでしょうね。

何にしても、とりあえずはこの「人種差別」という論理のすり替えには警戒が必要ですね。

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コメント

Aprilさん、初めまして!

韓国は、影響される必要も同じ土俵に降りる必要もないですが、やっぱり知っておいた方が良いと思いますね。それはこっちに来てからとみに思うようになりました。やっぱり思考の方向性や物事の優先順位が全然違いますし、でも嫌だから、気分悪いからといってお互い引っ越すこともできない。

ただ最近は「相互理解」という意味不明だけど綺麗で奇妙な言葉で覆い隠されて「韓流」ということになってしまった様な気がします。

きっかけは何でもいいのです、自分たちの日本での平和な暮らしを守るためには、この半島の人たちとその行状を知ることは有益だと思います。

ところで、韓国人も外からどう思われるかは非常に気にしているところはあると思います。韓国人は自分たちの特性とすら考えている部分があります。このことはいつか書こうかと思っていました。

○○の分野で世界第何位!という報道が多いのはそういう心理の裏返しだし、そういう気持ちがあるから「日本に追いつき追い越せ」というスローガンがすんなり受け入れられたのかなと勝手に考えています。ただ、そこには常に愛国心、というか自分の所属する社会(家族とか友人関係)への忠誠心が内在しなければいけないという制約があって、それが日本人の感覚とはズレるんでしょうね。

投稿: 管理人 | 2006/07/04 20:36

  はじめまして。臨場感溢れるお話が面白くて、いつも、拝見させて頂いています。韓国と言う国には、もともと興味がなかったのですが、異常な韓流ブームに、うんざりしながら、少し、関心を持ち出すと、たちまち嫌いな国になっていまいました。
 「嫌韓流」は、ちらっとしか読んでないのですが、「親日派の為の弁明」を読んで、戦中派の父が言っていたことと相まって、少し、「判って」きたように思います。
 「客観性」を持つのは、韓国の人は苦手なんでしょうか?日本人は逆に、外からはどう見えるかを気にしずぎますよね。だから、いいようにやられる・・・のかな。

投稿: April | 2006/07/03 13:48

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